※こちらの記事は本人より許可をいただいております。
日本の人口は億2708万3千人。
その中で男女比は96が男性なら100が女性。
つまり日本の人口では女性の方が多いのだ。
そんなこんなで出会った二人が終わりを迎えようとしている。
僕はどうしても許せない。
僕はこの女がどうしても許せなかったんだ。
僕が深夜に仕事が終わるのを知っていて、そこから迎えに来いというのだ。
しかも着替えるところがあるのか?とか聞いてくるワケだ。
僕はホテルマンでもなければ料金をいただいてるワケでもない。
腹が立った。
あまりにも腹が立ち過ぎて、途中まで行ったけど、やっぱり引き返した。
なぜ私だけこんなに苦しい思いをしなければならないのか?
前々からボクは楽しみにしていたのだ。分刻みで計画をしていたのにこの女はそんなこともつゆ知らず、いけしゃーしゃ―というわけだ。
そんなこんなでもう連絡を取らなくなった。
そうこうして10日が過ぎたころ、女が来た。
仲直りにケーキを持ってきた。
高いケーキだという。
まぁ。甘いもの好きなので、ちょっと嬉しいかったりしたので、私の怒りは収まりつつあったが、それでも甘いもので釣ろうという魂胆が許せなかった。
高い?
高いと言ってもたかだかケーキだ。
1個700~800円?いや600円~500円?
聞けば聞くほ一番初めに提示した金額より下がっていく。
いったいどんなケーキなんだって話だ。
女は自慢げにケーキ屋の名前を挙げた。
グラマシーニューヨークだ。
ケーキでは名のある有名なお店だそうで、おいしいんだって。
私がモンブランを愛する男だということを知っているので、
もちろん「モンブランを買ってきた」とかいうわけです。
このケーキで二人の関係を修復しよう。
そう言うと女はケーキを箱から嬉しそうに取り出した。
二人の関係を表すようなケーキでした。
おわり(いろんな意味で)