腐ったみかんは俺かお前か?

どっちが腐っているのかな?そんなブログ。

《悲報》ブラってパッド入ってるって知らなかった

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消えてなくなりたい。

 

二人は足元を見た。

 

狭い室内は永遠に続くのではと錯覚するほど恐ろしく静かに

 

そして凍えるように寒かった。

 

僕は目の前を見ることができない。

 

言葉がでない。

 

相手も同じ気持ちなのかもしれない。

 

なんとも言い難い、胸を締め付けられ、涙が出そう、発狂しそう、怒りにも悲しみにもわからない感情が溢れて辛い。

 

 

死にたくなった。

 

 

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今年、彼女と結婚した。

 

男と女。

 

旦那、嫁。

 

育ってきた環境が違うのもあるが、そもそも男と女なのだ。種族が違う。

 

そんな違う種族と一緒に暮らしていると不思議なことが起こるものだ。

私にとっての当たり前と彼女にとっての当たり前は全然違うワケ。

 

机の下にひし形の柔らかいクッションみたいな奴が落ちていた。

 

それを僕は拾いました。

 

 

いったいこれはなんなのか?

 

化粧品か何かかな?

 

そう思い、嫁に話を聞いた。

 

 

「それはブラジャーの中に入ってるパッドだよ。」

 

 

ブラジャーの中に入ってるパッド?

 

男性の諸君。

 

落ち着いて聞きたまえ。ブラジャーの中には夢と希望に満ち溢れ、人によっては溢れ落ちそうな奴を落ちないように、また外敵から守るための外壁という構造だと思っていたのに。

 

 

まさか、擬似おっぱいが入っていたなんて知らなかった。

 

みんな入っているのかな?

 

あんなにも美しく感じていたものに、こんな策略があったなど信じられない。

 

騙された。

 

 

私は擬似パイに騙されて結婚してしまったのか。

 

 

許せない。

 

 

嫁に問いただすとブラジャーはそうだと言う。

 

そうなるともはやオッパイではなくブラが大きいということになってしまう。ブラのおかげのオッパイになるというコトだよ?

 

ふざけるな。

 

こんな擬似パイ。許せない。

 

 

あまりにショックを受けた私は擬似パイを強く握り締め、破壊しようとしたが、擬似パイのなんとやわらかい弾力で破壊することができない。

 

なんなのだこれはっ!

 

 

なんなのだ!

 

 

嫁も擬似パイも許せない私は一体こいつが誰のためになんのためにこんなことをするのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

装着してみた。

 

 

 

 

うん。

 

 

 

ブラ無しで装着してるのでAカップ?Bカップぐらいだろうか?わからない。

そもそもカップという単位がわからないし、英語で表す意味もわからない。

AからZでバストのサイズを表すってどういうことなんだっ!

私は世界に牙を剥いていた。

 

ブラがないが、うまく服と胸の間に挟まっている擬似パイ。

 

つけていると段々と愛着が湧いてきた。

 

以外と可愛い奴なのかもしれない。

 

世の女性たちもこんなにも可愛い擬似パイなのだから大事に胸にしまっているのだろうか。

 

あんな恋もこんなLoveも大事に胸にしまっているのだろうか。

 

そんな気持ちになりながら、そんな愛らしい擬似パイ君を捨てるという嫁に腹が立ってきた。

 

 

「それは もう いらない奴」

 

 

と冷たく放つ嫁。

 

なんでも新しいものがいいそうだ。

若い子がいいそうなことだ。

 

 

「あと、きっしょい、キモい」

 

 

と結婚して半年しか経っていないにもかかわらず、もう私を大事にする優先順位はジャニーズ、スマホ、テレビ、の次くらいまで順位が下がっているのだろう。

 

 

 

結婚とはそういうものだ。

 

 

不毛な争いは私に破滅しか与えることがないので、争いは避け、擬似パイ君を胸に、落ちないように注意を払いながら彼を育てていこうと思いました。

 

 

それから数時間。

ブログを書いたり、漫才を見たり、ジャルジャルめちゃくちゃ面白いとか腹がよじれたころ、我が家のチャイムが鳴った。

 

今日はM1の日。

二人でピザを食べながら漫才をゆっくり見て楽しもうじゃないか。そんな計画の1日。

ダラダラ最高ー!!と嫁の機嫌を必死にとるのが旦那の役目。そう思いながらピザハットを玄関まで取りに行く。

 

 

 

5,190円です。

 

 

たった二人でピザを食べるのに5000円。

一体何を思ったのかLサイズが半額だからと調子に乗って2枚も買ってしまった。大誤算だ。

こんなことならレストランで好きなだけ食べたほうがよかった。

 

ピザが5〜6人前はあるだろう。

 

 

それでも嫁の喜ぶ顔が見たくて、僕は支払う。

 

 

支払ってお釣りを受け取ろうと腕を伸ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ットサ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狭い玄関に響く軽い落下音。

 

 

先日片付けたキレイな玄関。

 

 

 

そこへひし形のやわらかい何かが僕とピザハットの兄さんの目の前で

 

僕の服の下から忍者のように降り立った。

 

 

 

 

トサッ

 

 

それをピザハットの兄さんと40手前の見るからにおじさんの風貌の私が見つめている。

 

 

声が揃った

 

 

 

 

 

 

「あっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人生ってなんだろう。

 

 

 

いったいこの空間に何が起こったのだろうか?

 

 

肌で感じる異空間。

 

 

時が

 

 

 

時が止まっている

 

 

 

 

2人そろって今目の前にあるひし形を見ている

 

 

 

 

いや、気のせいだ。

 

 

これは私がパっと見てどういうものかわからなかったものだ。

 

 

ピザハットの彼が見てもきっと何かわからないだろう。

 

 

 

 

疑似パイ君・・・・・・・

 

 

 

ど、どうして・・君は・・・出てきたんだい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピザハットの兄さんは・・・・・

 

 

パタンッ

 

 

私の顔を一切見ることなく、扉を閉めて帰っていきました・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

あっ!!あ”あああっああぁっぁーーー”””あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”あぁ”----

心苦しいぃぃー!!

 

 

 

こんな気持ちでピザを食べることになるなんて想いも知りませんでした。 

おわり(全員無視

 

 

 

 

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