ある程度歳を重ねると、
健康診断って会社から年に2回行けって言われるみたい。
今日は簡易健康診断。
体重とか精神状態とか簡易的に調べられる。
朝の8時。
毎回同じビルに行き、セキュリティーカードを持ってないので、毎回誰かの後ろに張り付きゲートをくぐる。
アザッ!?
という声ももう慣れたもの。
【40代手前の健康診断】どんなものか知りたくない?健康診断に行ったらこうなります‼ - 腐ったみかんは俺かお前か?
ビル内に入ると「通行証を見せろ」と毎回私だけ言われる。
いつも通りのルーティンだ。
採尿も慣れたものだ。
トイレに入ってお腹をたたけば出る。
ただ失敗かなと思ったのは鏡を見ると髪型が爆発していたってことぐらいか(´;Д;`)
採血がとにかくいやで気持ちが落ち込んでいた。
順番に並ぶ。
自分の番がくる。
「あなたは今日は採血ありませんよ」。
やったあああああー!
とガッツポーズをし注目を集めた。
この喜びは身体から溢れたものだ。
注目を浴びても、もう大丈夫。コスプレイヤーとして私の精神は肉体を遥かに凌駕しているのだから。
コスプレについてはこちら>>>>>マチオタ(コスプレ記事はこちら)
健康診断で採血や検査に並ぶ人々を見ているとなんだか家畜のようにも見える。
※文章と画像に直接の関係はありません
おじさんたち(私を含む)が同じような姿をして死んだような眼をして並ぶのだ。
職員たちは業務的にテキパキと測定する。
おじさんたちは何も考えることもなく言われるがままに動いていくのだ。
健康診断とはなんなのだろうか・・・・?
健康とは一体何を基準に判断されるのか、健康になればどうなるというのだろうか?
それは測定し続けている私にはわからない。
毎年言われる、そして前回の5月にも言われたことがあるのだ。
「体重が増えています。気を付けてくださいね。」
「体重がだいぶ増えています。何かありましたか?」
「毎年右肩上がりで体重が増えています。減らしましょうね。」
そう。私は仕事柄、食べるも寝るも不規則なのだが、それだけ許せない。
体重が増えるだけは許せない。適正な体重でありたいのだ。
ただ、最近は「みかんさんちょっと痩せたんじゃないの?」
「どうやって体形を変えたの?やっぱり違うわwポテンシャルが違うわw」
「いろいろ教えてほしい!やっぱり運動量がすごいからなのね!」
「スパルタンレースに出るようの肉体にしてるのね」
まわりからの評価は高い。
そうなのだ。私の肉体は変わったのだ。
日々の鍛錬で私は変わったのだ。
見てくれよ。上腕筋を。
まぁ見てくれよ三角筋を、大胸筋を。
身長、体重、視力、聴力、すべてを測定し終わると次はカウンセリング。
医者「みかんさん」
医者「どこも異常ありません」
私「(そうでしょうね)」
医者「今はカラダを鍛えてるんですかね?」
私「はい。そうです。鍛えています。」
医者「こちらをお渡ししておきますね。」
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帰り道・・・・・・
「アザッ!」とあいさつするおじさんを横目に僕は歩いている。
空は青い。
そうですね。
まさかね。
まさかもう一歩右肩上がりしてるなんてね。
僕は医者から渡されたフィットネスクラブ入会のチラシを握り潰し
今日も出勤してきます。
さようなら(涙